HANS使ってみました。

クラッシュ時に頭部と首を守る装備としてHANSシステムというものがあります。
F1やGTなどを見ている方なら目にした事があると思いますが、ヘルメットと紐で綱っていてドライバーの肩に乗っているクワガタみたいな形の物体です。

サーキットの上級カテゴリーや、WRCなどの国際ラリーではすでに義務化されていますが、国内B級ライセンス競技では、まだ義務化されておらず、まだまだ普及していないのが現状です。
ただ、今後は義務化に向かう事もあり、ゼウスジャパンではHANSとはどんなもか? と今年から導入して色々なシーンで使ってみました。

使ったのは、ラリー、ダートラ、ミニサーキットで使ってみました。

まず第一印象としては、やはり肩に異物感があり「邪魔だなぁ~」というのが正直な感想。
シートベルトと肩の間と、ヘッドレストとヘルメットの間に今までないものがあるというのは、結構気になるものでした。

また、テザーと呼ばれるヘルメットとHANSを繋ぐベルトも気になりました。
試したのは、STAND21 CLUB 20°というモデルでスライディングテザーを採用していいて、横方向の制限は思っていたほどないのですが、紐が擦れる感じは少し感じ、やはり最初は気になります。

ただ、これは慣れにより段々と解消していきました。
何度か装着して実際にドライビングをしていくと慣れてきて、段々と邪魔に感じることもなくなってきました。

また、HANSを装着するときのコツとして、装着時にシート側に押し付けると良いという事に気がつきました。
普通に座ってシートベルトを締めるだけだと、HANSの位置が毎回同じにならなかったりするのですが、一度シート側に押し付けると同じ位置にセットできるというメリットがあります。

少し分かりずらいですが、写真で見るとこんな感じです。
ハンス着用位置説明

ただ注意しないといけないのは、HANSの使い方として、ヘッドレストとHANSは1/2インチ(13mm)程度は開ける事が推奨されています。
基本的には、HANSは体の動きにあわせて一緒に動くものなので、完全にシートに固定されると動きを妨げてしまうとの事。

自分の場合は、装着時に一杯にシートに押し付けてもシートベルトを締めた状態では、自然とこの隙間が出来るので問題がないのですが、シート形状などにより、隙間が出来ない方はご注意下さい。

半年間、実際に使った感想としては慣れは必要なアイテムではあります。
ただ、安全という面ではいざという時に頭や首を守ってくれるという安心感が高くなり、今後必須となる可能性も高いギアだけに早めに慣れたほうがよいかと思います。
タイムには影響しないアイテムですが、自分の体を守るというのはとても大事なことですしね。

今回紹介した、HANSはこちらで販売しております。

HANS STAND21 CLUB 20°